メインコンテンツにスキップ

CBAM Importer:証書エクスポージャー

EU輸入者がサプライヤー別・CNコード別にCBAM証書エクスポージャーを把握する方法と、証書数の計算方法

CBAM Importerは、CBAM対象製品を輸入するEUの輸入者が、スプレッドシートでの手計算を行うことなく、プラットフォーム上でCBAM証書エクスポージャーを確認できる専用の機能です。
​

対象ユーザー

このワークスペースは、CBAM対象製品を輸入するEUの輸入者向けに設計されており、主に2027年の証書コストを予測する必要がある財務管理担当者および調達マネージャーを対象としています。
​

できること

  • すべての輸入明細を表示。ページ分割されたグリッドに、各輸入明細とそのCBAM証書必要数、CNコード、原産国、数量、輸入日、および(提供されている場合)製品名とサプライヤー名が一覧表示されます。グリッドはすべての列で並べ替えできます。

  • サプライヤー別またはCNコード別にグループ化。グリッドの表示をBy line item、By supplier、By CN codeで切り替え、コストが集中している箇所を特定できます。グリッド上部のサマリーカードには、CBAM証書の合計数、サプライヤー数、CNコード数が表示されます。

  • 値の計算方法を確認。任意の行をクリックすると、その証書パネルが開きます。パネルには、その明細に使用された入力値(質量、SEE、SEFA)と、算出されたCBAM証書数が表示されます。各入力値の意味については、下記の「証書数の計算方法」をご覧ください。

  • レコードを一括削除。ContributorとAdminは、チェックボックスで複数のレコードを(ページをまたいでも)選択し、Delete selectedで削除できます。完全に削除される前に、確認画面に対象レコード数が表示されます。

証書数の計算方法

プラットフォームは、輸入質量と製品の内包排出量から、EUがその製品に対して引き続き付与している無償割当を差し引いて、各輸入明細に必要なCBAM証書数を計算します。CBAM証書1枚はCO2e 1トンに相当します。
​

計算式

証書数 = 質量 × (SEE − SEFA)

ここで SEFA = CBAM係数 × CSCF × ベンチマーク

CBAM規則では、生産国で既に支払われた炭素価格の控除も認められています。この控除は、サプライヤーが炭素価格の支払いを証明する資料を提出した場合にのみ適用されます。デフォルト値で計算された輸入には適用されないため、標準の計算画面には表示されません。
​

各入力値の意味

  • 質量:このCNコードにおける輸入量(トン)。

  • SEE(固有内包排出量):製品1トンあたりの内包排出量(tCO2e/t)。サプライヤーが評価を提出するまではEUのデフォルト値が使用され、提出後は実際の値が使用されます。

  • SEFA(固有内包無償割当):内包排出量から差し引かれる無償割当(tCO2e/t)。CBAM係数 × CSCF × ベンチマークで計算されます。

  • CBAM係数:EUが2034年まで毎年設定する係数です。引き続き有効な無償割当の割合を反映し、年々減少します。

  • CSCF(部門横断的補正係数):EUが毎年設定する補正係数です。

  • ベンチマーク:このCNコードおよび製造ルートに対するEUのベンチマーク(tCO2e/t)。

計算例

証書パネルに表示される値を使用した場合:

入力値

値

質量(輸入量)

525 t

SEE(デフォルト値)

1.03 tCO2e/t

SEFA(無償割当)

0.41 tCO2e/t

証書数 = 525 × (1.03 − 0.41)

= 525 × 0.62

= 325.5、端数処理により326枚
​

デフォルト値について

サプライヤーのデータがない場合、プラットフォームはSEEにEUのデフォルト値を適用します。デフォルト値は意図的に保守的に設定されており、一般的な実際の排出量よりも高くなっています。これによりデータがない場合でもコンプライアンスを確保できますが、通常は製品の実際の内包排出量を過大に評価することになります。
​

サプライヤーデータが重要な理由

デフォルトのSEEは高く設定されているため、サプライヤーから提供される実際の値に置き換えると、ほぼ確実に内包排出量が低くなります。SEEが低くなると (SEE − SEFA) が小さくなり、必要な証書数も減少します。

上記の例では、SEEが0.10 tCO2e/t下がるごとに、約53枚の証書が削減されます(525 t × 0.10 = 52.5)。サプライヤーデータを依頼して適用することで、次のメリットが得られます。

  • コスト削減:購入・返納する証書が少なくなります。

  • 正確性:保守的なデフォルト値ではなく、製品の実際の排出量を反映した証書数になります。

  • 監査への備え:文書化されたサプライヤー評価により、申告値の根拠を示せます。
    ​

データの取り込み

この最初のバージョンでは、データのアップロードはサービスとして提供されます。EU確定期間のデフォルト値に基づいてCBAM証書数が計算済みの輸入データが準備され、ワークスペースに読み込まれます。CSVテンプレートとアップロード画面もご利用いただけます。未加工の税関データをセルフサービスでアップロードし、プラットフォーム上で証書数を計算する機能は近日リリース予定です。

ロールとアクセス

ワークスペースで各ユーザーが実行できる操作は、3つのロールによって決まります。

  • Admin:すべての輸入者データへのフルアクセスに加え、ユーザーとサブスクリプションの管理が可能です。

  • Contributor:データのアップロード、グリッドの表示、一括削除が可能です。ユーザーとサブスクリプションの管理はできません。

  • Viewer:エクスポージャー画面への読み取り専用アクセスです。

ロールはユーザーを招待する際に設定します。ロールを選択しない場合、デフォルトはViewerになります。

こちらの回答で解決しましたか?