このチェックリストは、EU域外のサプライヤーや輸出業者が粗鋼のCBAM排出量を計算するために必要なデータ項目を理解するのに役立ちます。電気炉(EAF)および転炉製鋼(BOSM)という広く使用される二つの生産方法をサポートし、正確で効率的な報告を保証します。
🔍 1. 製品とCNコードの特定
何をするか:製品が「粗鋼」カテゴリーに該当するか確認します。
なぜ重要か:CNコードが、CBAM適合のために収集すべき排出データを決定します。
進め方:
製品のCNコードを見つけるには、EUの公式CBAMガイダンスを参照します。
CNコードが7207で始まるなど、製品が粗鋼として分類されていることを確認します。
排出報告に使用するCNコードを記録します。
⚙️ 2. 生産方法の選択
何をするか:製鉄所が使用している製鋼プロセスを特定します。
なぜ重要か:異なる生産方法により排出量が異なり、データ入力も方法ごとにカスタマイズする必要があります。
進め方:
以下の方法のいずれかを対象に評価を行います:
電気アーク炉(EAF)
転炉製鋼(BOSM)
🔌 3. データの収集
何をするか:原料/前駆体から使用された電力まで、生産に使用されたすべてのデータポイントを記録します。年間および粗鋼の総生産量についてデータを収集してください。
なぜ重要か:エネルギーおよび材料投入は埋め込み排出量の主要因です。
進め方:
使用された前駆体材料(例:フェロ合金、DRI、生銑鉄)を一覧化し、記録します。
供給業者に排出データを依頼するか、CNコードに基づくデフォルト値を使用します。
各報告期間で総エネルギー使用量(例:電力)や選択された生産方法に関連するその他の生産指標を記録します。
📊 4. 排出量の計算と報告
何をするか:生産された粗鋼の総出力量を追跡します。
なぜ重要か:これらのデータは製品1トンあたりの排出量を計算するために使用されます。
進め方:
報告モジュールの「製品排出量」セクションに移動します。
提出したデータに基づき計算された排出量を確認します。
CBAM報告義務を果たし、内部ESG目標を支援するために結果を利用します。