このチェックリストは、非EUのサプライヤーおよび輸出業者が「鉄または鋼製品」という集約製品カテゴリーにおけるCBAM排出量を算出する際に、どのデータ項目が関連しているかを理解するのに役立ちます。
🔍 ステップ1:製品とCNコードの特定
実施内容:自社製品が「鉄または鋼製品」の集約製品カテゴリーに該当するかどうかを確認します。
重要な理由:CBAMへの準拠には製品タイプに基づく特定のデータが必要であり、CNコードは収集すべきデータを判断する手がかりとなります。
進め方:
EUの公式CBAMガイダンスまたはCNコードデータベースを参照します。
製品タイプを調べ、「鉄または鋼製品」のAGC(集約商品カテゴリー)に分類されているかを確認します。
鉄または鋼製品のCNコードは通常72または73で始まります(例:7308 90 98 は鋼構造物)。
正確なCNコードを記録してください。これが排出データの要件を導きます。
🛠️ ステップ2:原材料(前駆体)の特定
実施内容:鉄または鋼製品の製造に使用される原材料または中間製品を特定します。
重要な理由:投入される原材料を理解することで、埋め込まれた排出量を正確に算出できます。
進め方:
粗鋼、銑鉄、DRI(直接還元鉄)、フェロアロイなどの前駆体材料をすべてリストアップします。
各前駆体の排出データを供給業者に問い合わせます。データが入手できない場合は、CNコードに基づくEU承認の既定値を使用します。
製品に使用された各材料の量と種類を記録します。
⚡ ステップ3:エネルギーと燃料の使用量を追跡
実施内容:製造プロセスで使用されたエネルギーと燃料を測定します。
重要な理由:これらの入力は製品の総排出量に直接影響し、CBAM報告に必要です。
進め方:
電力使用量をキロワット時(kWh)で記録し、電源を明示します:
グリッドの既定値
発電機への直接接続
電力購入契約(PPA)
使用したすべての燃料の種類(例:コークス、天然ガス、ディーゼル)とその消費量を記録します。
これらのデータを報告期間中継続的に保持します。
📦 ステップ4:製品出力量を記録
実施内容:製造された鉄または鋼製品の総量を記録します。
重要な理由:排出量は製品1トンあたりで計算されるため、正確な出力データが重要です。
進め方:
報告期間中に製造された鉄または鋼製品の総トン数を記録します。
圧延やコーティングなど、排出量に影響する追加加工があれば記録します。
必要に応じて、合金元素の存在とその割合を記録します。
📝 実行のためのチェックリストまとめ
製品とCNコードの特定 – 必要なデータを決定するために製品のCNコードを確認します。
原材料の特定と追跡 – 原材料とその排出データをすべて文書化します。
エネルギーと燃料の使用追跡 – 製造プロセス全体におけるエネルギーと燃料の使用を記録します。
出力のモニタリング – 合金を含むすべての製品の出力量を正確に記録します。