このチェックリストは、EU域外の供給業者や輸出業者が、DRI（直接還元鉄）のCBAM（炭素国境調整メカニズム）排出量を算定するために必要なデータ項目を理解するのに役立ちます。DRIおよび水素を用いたDRIという最も一般的な生産ルートを対象として、正確かつ効率的な排出報告を支援します。
🔍 ステップ1：製品とCNコードの特定
やること： 自社の製品が「DRI」カテゴリーに属するか確認します。
なぜ重要か： CNコードによってCBAM遵守に必要な排出データ要件が定義されます。
進め方：
EUのCBAMガイダンスを参照し、DRIに対応する正しい CN コードを見つけます（例：塊、ペレットなどの形態のDRIは7203 10 00）。
分類が直接還元鉄と明示されていることを確認します。
正確な追跡と報告のためにCNコードを記録します。
⚙️ ステップ2：生産方法の選択
やること： 自社の施設で使用するDRI製造方法を特定します。
なぜ重要か： 生産方法（例：天然ガス vs 水素）により排出水準が異なり、投入データの追跡も変わります。
進め方：
以下のいずれかの方法を選択します：
天然ガスまたは合成ガスを使用したDRI
水素を使用したDRI
🔎注意：選択した方法に応じて排出データ収集が調整され、CBAMとの整合性が確保されます。
🔌 ステップ3：データ収集
やること： 材料/プレカーサーから電力まで、生産に使用されたすべてのデータを記録します。1年分および総DRI生産量を必ず収集してください。
なぜ重要か： 排出量は主に還元剤とエネルギー源から生じます。
進め方：
使用したプレカーサー（フェロアロイ、DRI、銑鉄、水素、焼結鉱など）をリストアップし文書化します。
仕入先から排出係数を取得するか、承認済みのデフォルト値を使用します。
各報告期間ごとに選択した方法に基づいて総エネルギー使用量（例：電気）および他の生産指標を記録します。
📊 ステップ4：排出量の算定と報告
やること： 報告期間中のDRIの総生産量を記録し、排出量を追跡します。
なぜ重要か： CBAM申告および社内ESG追跡のために、トン当たりの排出量が計算されなければなりません。
進め方：
プラットフォームの「製品排出量」モジュールにアクセスします。
選択した生産方法に応じて投入材料データを提出します。
DRI生産1トン当たりの算定排出量を確認します。
CBAM報告および社内炭素会計に結果を利用します。